詩的な建築
和 の心象
和の感性と縄文文化(その1)
近年、和食、日本初アニメ、日本への観光客の増加など、日本への注目度が増しています。
今、同時に世界を見渡すと、気候変動、戦争や内戦など不安な事象が増しています。
これから先、世界の中で日本はどのような国であるべきなのだろうか・・・・・
この国の歴史に、今から、1万6・7千年以前に始まる 縄文時代 の文化があります。
世界史のなかでも縄文時代のような1万数千年以上の永きにわたって
続いていた歴史、文化は見当たりません。
この縄文文化について世界からも関心を持たれるようになってきています。
縄文といえば火炎土器や遮光器土偶などの遺物、食性・営み方についても他の古代文明とは異なる独自性に関心が集まっています。
最も注目すべきなのは、争いにかかわる武器の類がほとんど見つかっていないという事実です。
世界の多くの文明にみられる殺戮、あるいは戦争の跡を窺わせる遺骨や形跡が見当たらない
という背景には、縄文の人々の生き方や感性があり、また縄文文化が永い間続いた大きな要因ともなっていると推測されます。
遺跡から発掘される人骨の中には、生まれつき障がいがありながら成長した人骨もみつかっており、
障がいがあっても生きられるように支えながら生活を営んでいた様子も窺えます。
また、縄文時代の環境は、生きるための食物・居住環境に適した豊かな自然環境であり、
季節の移ろいに添った多種多様な食物への順応性やその環境に対しての適応性が縄文人に備わっていた。(自然環境にあわせた営み方)
また、分け合う、分け与える(地産の物をお土産物として分け与えていた)ことが自然体で行える人間性の文化だったことが窺える形跡(ヒスイの分布等)も見つかっています。
そのことから他所からの人々との往来(交流)にも敵対することもなく相手への自然な関心から起きる声かけのようなふれあいから始まっていたのではないかと想像できます。
私は、縄文時代は、攻める取る、奪い合うという観念を持ち得ていなかった のではないかと想像しています。
こうした感性が日本人の根底に残り育まれていることが他の文明を経て来た人々の感性との相違ではないかと思惟しています。 (DNAなどの研究で徐々に明らかになってきています。)
つづく



