詩的に建築を・「間」について その2

     

    『間』の基本知識講座

      『間』の基準は人の所作から・・・・・

     

    尺度の基準は人体の動きから

    生まれています。

     

    肘から手まで、一尺(≒30cm)、畳が(3尺×6尺)で

    起きて半畳 寝て一帖  の大きさとか

    畳の長手が、一間(いっけん)

    一間×一間 で一坪(3.3㎡)

    それで、6帖間は 二間×一間半(≒3.6m×2.7m)で3坪

    といった具合

     

    高さは、身長から 出入口の高さ(≒6尺) 天井は+2尺で8尺(2.4m)

    が日本の間 の基本。

     

    そして、

    机、椅子、流し台の高さ、 ドアの巾高さも

    皆、もともと 人の体の所作から決まってきたものです。

     

    機能的な 『間』は 人体の仕組みと所作 によって成り立っています。

     

     

    ・・・・・基本の寸法はいろいろですが・・・・・

     

      間尺に合うようにするための必要な知識は

      まず、自身のことを知ることから・・・・・

     

    人の、動作の癖や行動パターン・習慣も、結構大事な要素です。

     

    そして、生理的な感覚も、『間』の広さ・高さ・間口などが相当に関わっていて

    さらに、視覚(色・明るさ・距離感・・・・)とテクスチャー・肌感とが加わります・・・

     

      美的な 『間』 と感じるには・・・

     

    それらに、人それぞれの深層心理(経験やイメージ風景・・・なども)

    も関わってきます・・・・・好き嫌い・嗜好。

     

    また、 折々の感情とか・・・個人センスであったり。

     

      固定された『間』は 気がつかない間 に

      規制と拘束をしていたり・・・・・

      所作をも決めてしまったりするのです・・・・・

     

      『間』 はいろんな、いろんな

      ものが、詰まって 作用をしています。

     

      ところが、 『 間 』 を考えるときに

      忘れてならないのが「変化する」という相反する力です。

     

      それは、仕切り・開口部・時間などが

     

      季節・温度などなどが

     

      加味して作用します。

     

      『間』 には 相当な ・力・ が

     

      秘められているのですね~・・・・・

     

    寸法も、 感覚も、

     

    奥ゆかしさや、品性、心地よさ・・・・・

    そして、個々の 『らしさ』 とか・・・・・

     

    もちろん、人同士の 『間』 にも

     

    この 『間』 は作用しているのですね・・・・・

     

    『間』 の話は 結構 奥が深い・・・・・

     

      少し、 間を あけて

     

      ・・・・つづく・・・・

     

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