詩的に建築を・「間」について その4

     

       詩的な『間』

     

    間の字は、「門」あいだから覗く「日」

     

    この場合は、立体的な視覚

     

    日は時でもあり・日は明かりでもあり・日は中心でもあり・・・・・

     

    なにもない空間は 間 ではなく ただの空(くう)であり、

     

    『間』 には、確かに 大事な物事を収めて 間(ま)となる・・・

     

      『間』をあなどることなかれ・・・

     

      世がうまく治まるゆえんも 『間』にある。

      ・・・つまり 世間 の納まり である・・・

     

      また 世間の 『間』 は人と人の 『間』

      によって 左右される

      人には 『間』がなければ ・人間・にはならない・・・

     

      建築的 『間』 は 人間を包む 『間』

     

    昔、昔、 日 の替わりに 人と人が いろりの火 を囲んで

    できる 『間』 それは 立派な 『間』である

     

    ・・・火 のぬくもりと 人の気配と 心持ちと

         時には 言葉で、時には 食し

         時には 折々の 音なども・・・

         豊かな表情と 流れる時間

         移ろいの陰影・・・

         ゆらぎとともにやすらぎがある。

     

      『間』 とは 生きた ところを 指すのです・・・・。

     

    ・・・つづく・・・




     

PAGE TOP