詩的に建築を・「縁」があるはなし その1

     

    縁がある はなし

     

    縁がある・は無し・・・

     

    ちかごろの住宅には 『縁』 が無いものが増えている・・・

     

    建築には『縁』えん と呼ばれる部分があります。

     

    普通、建築上の位置では、部屋と外の間に この『縁』は

    存在する。

     

    縁(ふち)にあるので えんがわ と言わずに

    ふちがわ でもいいのではないか とも思うのですが・・・・

     

      しかし、呼び名は 『えん』である・・・・

     

    興味深いのは やはり  『縁・えん』の意味。

     

    人の「縁がある」とか、縁(えにし)などのように

     

    あるものとあるものをむすびつける はたらきや

    そのめぐり合わせ、出逢い などの起因・・・・・

     

    建築の「縁側」にもこの働きがあるがゆえに

    『えん』と呼ぶ。・・・のではないか・・・・。

     

    ちなみに・・・・・そのほかの 建築部分や部材では

    額縁(がくぶち)・野縁(のぶち)・竿縁(さおぶち) などのように

    縁 を ふち 読みしている。

     

    たしかに、『縁側』 縁を ・えん・

     

    と呼んでいるのには えにし を生み 展開する

    ・ところ・として 意味を成すからに他ならない。