詩的に建築を・ぬくもりのある建築を

     

    建築物は、音楽にたとえれば一つの 楽曲です。

    建築物は、社会の中では、一つの主張を持つ個性です。

    建築物は、感性で見つめれば、一つの人格です。

     

    そして、寿命を持つ一つの命でもあります。

    人に寄り添い、人と共に生きています。

     

    建築とはそうしたものだと思うのです。

     

    支えるべき術(すべ)は、確かな鍛錬です。

    育くむ養分は、親しみと住みこなしです。

     

    形として生まれ出る前から、その一生は始まります。

     

    空想や、希望や、憧れ、望まれて生まれる様は

    なんら、いろいろな生き物と変わらない。

     

    また、実際に、建物は多くの命の集合から

    生まれ、育まれて、存在となり得ています。

     

    多くの命をもらって、そして、また命を見守る。

     

      それが建築のあるべき姿と考えています。